毎日放送「プレバト」の永世名人、梅沢富美男さんの作品を収録した句集「一人十色」の発売が決まりましたね!十人十色という言葉はよく聞きますが、一人十色はどんな意味なのでしょう。梅沢さんがこの言葉を句集のタイトルにした理由は何だったのでしょう。
今回は梅沢富美男さんの句集タイトル「一人十色」の言葉の意味と、梅沢さんがこのタイトルのをつけた理由をまとめました。
梅沢富美男句集タイトル一人十色の意味は?
梅沢富美男さんの俳句全50作品が収録された句集のタイトル「一人十色」(いちにんといろ)はどんな意味なのでしょうか。十人十色はよく聞きますが、一人十色ってあまりなじみのない言葉ですよね。
一人十色の言葉の定義を「広辞苑無料検索」で調べたところ、辞書には載っていない言葉でした。インターネットで検索すると、企業のマーケティング用語として使われることが多いようです。
一人十色の意味は裏表のある人?

一人十色はどんな意味で使われるの?
一人十色は例えばこんな風に使われます。
気分が変わりやすかったり、要求が多くて少し贅沢な人というようなニュアンスですね。
その場に応じて自分の見せ方を変えられる、色んな自己表現の引き出しを持っている、というようなニュアンスです。どちらの使い方も企業が少し曲者のゲストを言い表すような使い方ですね。
一人十色の意味は欲深い人?
一説によると一人十色は時代の変化とともに、生活が豊かになって生まれた言葉とも言われています。
NPO法人マネジメント共育ネットワークの岡野実空さんのコラムでは「十人一色」から「十人十色」への移り変わり、そして「一人十色」に変わるまでのことについて記載されています。
戦後しばらくは、モノ不足による「十人一色」の時代。その後に訪れた、高度経済成長期。それは製品開発と生産技術、また商流や物流などのさまざまな革新によって実現した、「十人十色」の世界でした。
出典:https://www.npo-mcn.net/column/yf-06.pdf
そして安定成長期に入ると、消費者の「欲望」はさらなる「欲望」を生み、その行き着いた先が、『一人十色』。
美味しいもの食べたいし、ダイエットしてきれいにもなりたいし、自分磨きもしたい~みたいな筆者はまさに一人十色を地で行ってました(笑)
では、梅沢富雄さんの句集タイトル「一人十色」もこのように多くの希望を持った人の気持ちが由来なのでしょうか?梅沢さんの語る、「一人十色」の意味についても見ていきましょう!
梅沢富雄が句集のタイトルを一人十色にした理由は?



梅沢富雄さんが句集タイトルを「一人十色」にした理由は?
ここまで、一人十色は一般的に「贅沢」「多面性の使い分け」みたいな意味で使われていることについてご紹介しました。どちらも句集のタイトルとしてちょっと意外な感じがしませんか?梅沢富雄さんがどうしてこのタイトルを選んだのか、理由をご紹介します。
「お芝居のタイトルだったらおはこなんですけど、句集のタイトルなんて考えたことなかったもんですから。ですが、夏井先生から『あなたが考えなさい』って言われて。
出典:TVLIFE
お芝居をやったり、踊ったり歌ったりって、1人の役者がいろんな役をやっていて、俺っていろんな顔持ってたんだなっていうのを、この俳句をやりながら自分で思いましてね。それじゃあ、“十人十色”ってのはありますよね。でも、1人がいろんなものを色を出せるんだというところで、『一人十色』にさせていただきました」と明かした。
梅沢さんの句集「一人十色」のタイトルの由来は、様々な芸術分野を極めてきた梅沢さんがたくさんの表現の引き出しをもったご自身を表す言葉として選択したものだったんですね!
一般的に使われる贅沢とか、多重人格みたいな意味とは違う内容でしたねっ。梅沢さんはさらに俳句の分野まで学びを深めているので、そのうち十色だと足りなくなるんじゃないかと思います。
梅沢富美男句集一人十色の意味やタイトルの理由まとめ
梅沢富雄さんの句集「一人十色」について、言葉の意味とタイトルの理由をご紹介しました。
- 一人十色はマーケティング用語として使われており、多様なニーズをもった顧客、場面に応じて色んな顔を演じ分ける求職者、を表すときに使われています。
- 人々の暮らしが豊かになるにつれて、1人の人間が多くの希望を持てるようになり、戦後の「十人一色」が「十人十色」に変わり今日では「一人十色」という言葉が使われるようになった
- 梅沢富雄さんが句集のタイトルを「一人十色」にした理由は、梅沢さんが歌や踊りなど様々な芸術分野を志してきたことから、一人が色んな色を出せるご自身を表すことばとして選んだ
梅沢富雄さんの句集「一人十色」は2023年4月7日に全国の書店で発売されます。